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班田収授法から学ぶ生活の保障と国民の自立

今、日本史の本を読んでいます。飛鳥時代って面白いですね。日本が国として形作られていく中で、色んな制度が出来ていくのですが、その中で班田収授法について書いてみます。

班田収授法とは
律令制下の土地国有の原則のもと,国民一人当り一定額の田を貸与して耕作させ,死後収公する法。土地の集中を防ぎ,租税収入を確保する目的で,唐の均田法にならい,689年の飛鳥浄御原令(あすかきよみはらりょう)施行後,戸籍の整備とあいまって,全国的に6年ごとに実施。
引用 – 百科事典マイペディアの解説 – コトバンク

班田収授法ってよくできているなと思います。国民一人一人に田んぼを国から与えられるというのは、食い扶持の確保(生活の保障)という意味で良いことだと考えます。次に、田んぼが与えられたからといって耕さないことには食べることができないので、国民自らの努力が必要だということ。

国としては国民一人一人の最低限の生活の保障はするが、あなたもちゃんと仕事をしなさいね。と自立を促している点でも良いのでと思います。

実際のところ問題はたくさんあったと思いますが、200年以上も制度が続いたということは人々に受け入れられていたという証拠ですよね。

「生活の保障」は神武天皇の建国の理想の中に含まれており、その理想のひとつが飛鳥時代で班田収授法という形で制度化されたのではないでしょうか。

国が税(米)を徴収するために土地を与え国民を働かせたという見方もありますが、当時の世界情勢の影響もあり、国家として自立するために、まず国民一人一人が食べていけることが元にあり、その為に土地を開拓し、田を与え、稲を植え、生活を確保し、国を整えていったのだと考えています。

「国家として自立するためには?」という観点から日本史を読み直していますが、
なぜ、この制度を作ったのか?そこにどんな問題があったのか?その問題をどうやって解決したのか?この制度を作った人はどんな人だったのか?などなど・・・新たな問いがどんどん湧いてきます。

歴史を学ぶのではなく、歴史から「何を」学ぶのか。が大切だと改めて実感した次第です。
国力とは自立した人がどれだけいるかということなのかもしれない・・・と思ったり。

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