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人工知能の核心を読んで

人工知能の開発が進むと私たちの仕事の大半を取って代わる存在になるのではと言われています。そんな世界を生き抜くために何が必要なのか。これからの人はどうあるべきか。人工知能とどのように向き合っていけばいいのか。NHK出版新書 羽生善治さん著「人工知能の核心」を読んでの感想です。

P168
そもそも私たちは人工知能に、何を求めているのでしょうか。

人が働かず食べていけるようにするために、自分の欲求を満たすために、人工知能が作られたとすれば、悪い方に行くのは必然です。何のための人工知能かを常に問い続けないといけないのだと思います。

P204
私が最も強く懸念しているのは、この学習の高速道路を走るなかで、大量の情報を得ることに追われて、かえって自分の頭で課題を解決する時間がなくなっていくことです。

今やGoogleで調べたらなんでも出てきます。他人の正解を自分の正解のように思い込んでいる人は多いのではないでしょうか。分からないことがあれば、すぐにGoogleで解決しようとしますが、まずは自分で考えて答えを出すということが大切だと改めて思います。自ら出した答えは、たとえ他人と同じでも全然違う体験になるはずです。

P210
実はこうすればうまくいくではなくて、これをやったらうまくいかないを、いかにたくさん知っているかです。取捨選択の捨てる方を見極める目こそが、経験で磨かれていくのです。

うまく行く方法ばかりに目がいってましたが、自分の負けパターンを知ることも大切なことだと思いました。僕の場合、僕のペースが崩れる兆候は、やりっぱなしにすることです。仕事が忙しくなると、パソコンのデスクトップが散らかってきたり、部屋が散らかったりするので、これ以上散らかせない為にも片付けることをやっています。そうすると、ペースが乱れつつあっても、流れに呑まれてズルズル悪い方向に行くことを避けることができました。負けパターンに入ってきてる!と気がつけば大抵修正をかけることができますね。この経験をたくさん積めるというのも人ならではなのかなとも思います。

P227
これから、今、私たちがやっていることを、人工知能が代わりに行うという局面はさらに増えていくだろう。しかし、失敗を恐れず、突拍子もないことをやって、そこから新たな価値が生まれる。挑戦することの意義は変わらないはずだ。

データから導き出された最適解ではなくて、自ら課題設定を行い、挑戦し、自ら答えを出していく。紆余曲折の中、見つけ出した答えは、人としての成長と新たな価値を持つのではと確信しています。どんな状況下にあっても、未知なことに挑戦し続ける人でありたいと思いました。

人工知能の核心

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