
対象物の属性と、それらの属性が発現する際の相互作用、さらにはそれらの属性が別の対象物に働きかける在り方であり、現実は、相互作用の網なのだ。量子論は、物理的な世界を確固たる属性を持つ対象物の集まりと捉える視点から、関係の網と捉える視点へと私たちを誘う。対象物は、その網の結び目なのである。
世界は「関係」でできている カルロ・ロヴェッリ
物理って苦手意識があったのですが、量子論は難解だけど面白い。ここに書かれてあるようなことは、仏教の縁起の教えにも通じるものだと思います。
風鈴が鳴っているのは、風鈴が鳴っているのか。それとも、風が鳴っているのか。風鈴だったり、風だったり。風鈴でもなく、風でもない。というふうに仏教は論理を組み立てていきますね。
まだ3章ですが、この後の展開が楽しみです。