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教育は光

「教育は光」と力強く語るのは、ケニアのキベラスラムでマゴソスクールを主宰されている早川千晶さん。マゴソスクールは、ナイロビ最大級のスラム・キベラで、孤児やストリートチルドレン、虐待、労働させられていた子ども達の駆け込み寺となっている。

マゴソスクールは、リリアンさんが始めた。キベラスラムでは親が子どもを残して死んでいくことが多い。リリアンさんも、小さいときに親を亡くしている。親を亡くした子どもたちの苦しみを自分が一番よくわかっている。その子たちの母になると決心した。「人生はやるかやらないか。何をやるか決めるのは自分。お金がなくても子どもたちを助けられる」といい、長屋の一室で困窮した子どもたちを集めて一緒に生活をしながら寺子屋はじめたのがきっかけだ。早川さんは、そんなリリアンさんを支え続けてきている。

スラムでの困窮は酷く、栄養失調で土壁を食べている子どもたちもいるほど。子ども達は食料を買うために、街中のクズを拾い集めている。クズを1kg拾っても10円にしかならない。これでは十分に食べ物が買えない。空腹をまぎらわせるためにシンナーを買い、中毒になる子どもたちもいる。そういう子どもたちを少しでも減らすために、学校では食事を毎日提供している。

マゴソスクールを立ち上げ23年が経ち、長屋の一室ではじめた寺子屋が、今では2階建ての学校になるまで大きくなった。みんなで作り上げた学校だ。マゴソスクールで学んだ子どもたちが先生になってもどってきたり、学校の運営をサポートしている。「キベラスラムを自分たちの手で根底から変えていきたい。ケニアを変えたい」とマゴソスクールのOBOG達は懸命に取り組んでいる。

マゴソスクールは”あなぼこ村の行き倒れになった人たち助ける孤児のための学校”という意味だ。リリアンさんが名付けた。

いつもお世話になっているエンジニアの松岡さんからの案内で大阪のアフリカトークに参加。本当に内容が素晴らしかった。「自分たちの手で現状を変えていく」その情熱と覚悟が心に響いた。そして、人の教育こそ根本と改めて実感。この取り組みが大きなうねりとなって国や世界全体にも影響していくのではないかと思う。

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