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海洋の地政学を読む – フェニキア帝国

フェニキア人は、商業民。戦略的に島々と、港を結ぶネットワークを作り上げる。地中海に世界初のシー・パワー帝国をうちたてる。東地中海と西地中海をつなぐチョークポイントのシチリア海峡を支配するため、北アフリカのチュニジアにカルタゴという拠点を設ける。ローマに敗れて多額の賠償金の支払いを課せられるが、貿易ネットワークを使いカルタゴの経済を立て直し、繰り上げて返済。フェニキア人の貿易は、地中海を出て大西洋に及んだ。イギリスと錫を貿易。また、言葉の通じない人々とも沈黙貿易を行い安価に黄金を得ていた。しかし、再びローマにより戦いを仕掛けられ、カルタゴは廃墟になる。土地には塩をまかれ、生き残ったカルタゴ人は全て奴隷にされた。

第二章まとめ – 海洋の地政学

フェニキア人は、根拠地、中継地、植民地などをうまくネットワークを組織して広域を支配していた。後世のイギリスの覇権にも通じることですね。シーパワーの国は、ランドパワーの国とは面と向かって戦わず、中継地となる国々と友好関係を結び、チョークポイントを抑えることが基本形なのだと思いました。押さえ込むようにして立ち回るほうが防衛になるのかもしれませんね。

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