打つ人も 打たるる人も もろともに
大内義隆(辞世の句)
如露亦如電(にょろやくにょでん) 応作如是観(おうさにょぜかん)
大内義隆の辞世の句です。
畑で泥棒と間違えられた良寛が、農民から木の棒で打たれました。しばらくして、良寛とわかった農民は謝ります。その時に、この言葉を言ったという話が残っています。
あるがまま事実を受け入れる。言い訳をせず、粛々と受け入れ、執着しない。
農民に勘違いさせるようなことをしてしまった自分の行いを省みて、叩いた人を許し、この句をさらっと言ってのける。良寛ならではですね。
なかなかできないことですが、それくらいの器の広さ深さを持ちたいと思います。